親愛なるひとに本とバラを贈ろう。サン・ジョルディの日 4/23

サン・ジョルディの日とは

サン・ジョルディとは、中世からスペイン・カタルーニャ地方の守護聖人として、地域の人々に親しまれてきた騎士の名前です。4月23日はサン・ジョルディが殉教したと伝わる日。恋人同士や親しい人たち、家族の間で、1本の薔薇と1冊の本を贈りあってこの日を祝っています。赤いバラを贈る習慣は、サン・ジョルディ伝説のなかで、王様の娘が生け贄になる順番がまわってきた日、サン・ジョルディがドラゴンと激しく戦い勝利した時、ドラゴンの血から真っ赤なバラが咲き乱れ、その中で最も美しいバラを永遠の愛のシンボルとしてお姫様に贈ったことから、愛の証としてバラが贈られることになりました。一方、本を贈るのは、文豪シェークスピアやセルバンテスの命日が4月23日であったことから、広く受け入れられました。またユネスコでは1996年からこの日を「世界本の日」とし、国連の国際デーの一つにもなっています。

サン・ジョルディフェスティバルの歴史

互いに「本と花を贈りあう」という知的で愛らしい、このスペインカタルーニャ地方の習慣を日本に広めたいという考えから、昭和61年4月23日に札幌・仙台・東京・横浜・名古屋・大阪・福岡の全国7大都市で第一回「サン・ジョルディフェスティバル」が開催されました。会場では「書店」と「生花店」が並び、大変盛況なイベントとなりました。日本の「サン・ジョルディの日」普及発祥の地である愛知県においては、第一回から30年以上経った現在も4月下旬の週末に本の魅力を伝え、愛と知性の文化である「サン・ジョルディの日」の普及を目的に「サン・ジョルディフェスティバル名古屋」が開催されています。(昨年と本年につきましては、新型コロナウイルス感染防止の観点より「サン・ジョルディフェスティバル名古屋」は中止となりました)

協力:日本・カタルーニャ友好親善協会